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ビジネスレベルと日常会話レベルの英語力はどれくらい違うの?仕事でつかえる英語はどの程度なのか解説

英語を使った仕事の求人の多くに、要件として「日常会話レベルの英語力」「ビジネスレベルの英語力」と良く書かれてあるのを目にすると思います。

その仕事に興味のある側からすると、「実際どのくらいの英語力が必要なの?」と不安になりますよね?

自分の英語力と、企業側が求めている英語力に違いがあって、実際働いてみると仕事が十分こなせない、なんてミスマッチは避けたいですよね。

そこで今回は、一般的にビジネスレベルの英語力」と「日常会話レベルの英語力」にどれくらい違いがあるのかを解説していきたいと思います。

 

ビジネスレベルと日常会話レベルの英語の違い

1. 語彙・表現の違い

日本語でも日常会話とビジネスシーンで使われる言葉や表現は全然違いますよね。英語には日本語のような敬語はありませんが、それでもビジネスの場で失礼にならないために、表現や文体には気を付けなければいけません。

日常会話ではカジュアルな表現や言い回し、時にスラングを使用しますが、ビジネスではフォーマルかつ専門的な語彙や表現を使います。

英語自体の難易度、というよりも、よくビジネスの場で使われている表現を知っているかどうかが重要になります。

2.目的・話題の違い

日常会話では、主に日常生活での情報交換や社交が目的ですが、ビジネスでは主にプロジェクトの進行・意思決定・報告・交渉などが中心となります。

一見ビジネスの方が難しそうですが、日常会話に比べて話題がある程度予測できるので、中には日常会話よりビジネス会話の方が慣れている、という人もいます。

 

日常会話レベルとビジネスレベルの英語は各検定試験のスコアだとどのくらい?

英語検定のスコアとしては、ビジネスレベルのコミュニケーションを評価するテスト(例えばTOEIC®)と日常会話レベルのコミュニケーションを評価するテスト(例えばTOEFL®)があります。

一般的に、ビジネスレベルのテストはより専門的でビジネス環境に特化したスキルを評価します。

以下は一般的な目安ですが、各テストのスコアの範囲はテストごとに異なるため、参考程度にご覧ください。

TOEIC®:

日常会話レベル: 500点以下

ビジネスレベル: 700点以上

TOEFL®:

日常会話レベル: 80点以下(iBTスコア)

ビジネスレベル: 100点以上(iBTスコア)

 

どのくらいの英語力があれば仕事で使えるの?

英語が仕事で使えるかどうかは、使用する業界やポジション、そして必要なコミュニケーションの内容によって異なります。

一般的にTOEICスコアを目安にされることが多いですが、職種によっては読み書きよりもスピーキングを重視される場合もあるので、一概にTOEIC何点あればこの仕事ができる、とは言えません。

ここでは、「日常会話レベル」「ビジネスレベル」の英語力を要件にしている仕事が一般的に英語でどの程度の能力を求めているのか、解説したいと思います。

「日常会話レベル」で求められる英語力

基本的なコミュニケーション能力

・日常会話や簡単な業務に関する質問・報告ができる程度であれば、多くの仕事で通用します。

・簡単な電話やメールのやり取り、基本的な会議への参加ができる程度の英語力が求められることがあります。

「ビジネスレベル」で求められる英語力

ビジネスコミュニケーション能力

・プレゼンテーションやレポートの作成、交渉、プロジェクトチームでの協力など、より高度なコミュニケーション能力が必要とされる場面があります。

・特定の業界や職種では、専門的な英語力が求められることがあります。例えば、金融、法律、ITなどの分野では、専門用語や特定の文書の作成が必要になることがあります。

国際的な業務

・グローバルな企業や国際的なプロジェクトでは、異なる国や文化の人々とコミュニケーションを取る必要があります。そのため、より高いレベルの英語力が求められることがあります。

・ビジネスレベルになると、簡単な翻訳・通訳を任される場合もあります。

 

ビジネスレベルの英語力をつけるには特化した勉強が必要

日常会話レベルとビジネスレベルの英語力には難易度の他に、専門性の違いがあります。

どんなに英語を勉強して検定試験で高得点を取得しても、ビジネスの場で求められる英語力はなかなか身に付かなかったりします。

私の知り合いでアメリカに2年間留学していた人でも、いざ企業に入ってビジネス英語を使うようになると場にふさわしい英語がまったく出てこず、

ビジネス特化の英会話スクールに通いなおして一からビジネス英語を学びなおしたと言っていた人もいました。

なかなか普通の英会話学校や友達との会話でビジネス英語を身に付ける機会がないので、特化したスクールであったり参考書を使って自分で勉強することが不可欠だと思います。

 

ビジネスレベルの英語力をつけるためにおすすめの勉強方法3選

ビジネスレベルの英語力をつけるには、それに特化した勉強が必要です。

ここでは具体的に、おすすめの勉強方法を3つ紹介したいと思います。

1.ビジネス英語専用の参考書で勉強する

現在は、色々な種類のビジネス英語専用の参考書が販売されています。

既にある程度の英語力があって、ビジネス独特の表現や専門用語を身に付けたいという方であれば、自分で参考書を買って勉強するのがコストもかからず手っ取り早いと思います。

実際に私が使っておすすめできる参考書を2冊紹介します。

➀ビジネス英語フレーズ3200

この本は、ビジネスにおける様々なシチュエーションを想定して、各場面で使えるフレーズを集めています。

同僚との雑談や、上司への相談、ミーティングや交渉などの幅広い内容をカバーしているので、ビジネス英語を全体的に学びたい方にぴったりだと思います。

また専用のサイトで音声もダウンロードできるので、通勤中などに聞いて覚えることができ便利です。

②非ネイティブエリート最強フレーズ550

こちらは、ただ英語のフレーズを紹介するだけではなく、ビジネスの場で成功するための英語というコンセプトで書かれており、日本人のつい言ってしまいがちな表現よりも、英語ではこう言った方がいい、などのニュアンスを丁寧に解説してくれています。

似たような意味の単語の使い分けの説明もしっかりしており、本当にビジネスの場で役に立つ表現がギュッと詰め込まれています。

2.オンライン英会話

英語力を上げながら、ビジネス英語も同時に習得したいのであれば、オンライン英会話がおすすめです。

おすすめの理由としては、2つあります。

1つは練習の機会を圧倒的に増やせること

オンライン英会話の多くは毎日受講できるプランがあるので、英語を話す機会、使う機会を圧倒的に増やすことができます。

語学はスポーツの練習と同じで、日々少しでも使うことがいちばん重要なので、その点でも高い効果が期待できます。

2つ目は、ビジネス英語に特化したカリキュラムの用意があることです。

ほとんどのオンライン英会話では、ビジネスに特化した教材の用意があるので、自分でカリキュラムを考えずに、用意された内容に沿って進めていくだけで、着実にステップアップが望めます。

私のおすすめはネイティブキャンプです。

他にもビジネスに特化したオンライン英会話などもあるのですが、ネイティブキャンプの圧倒的な利点は「予約が不要」というところです。

仕事などが忙しく帰る時間が不規則だと、予約制のレッスンだと予約の時間に間に合わなかったりしてストレスになります。

その点ネイティブキャンプは、「今やりたい」と思ったときに始めらるので、生活スタイルに合わせて受講が可能です。

また、1回のレッスン時間も10分~25分と小刻みで決められるので、空いた時間に少しだけレッスンする、ということも可能です。

ビジネス特化の教材も豊富で、とてもわかりやすい良い教材がそろっていると思います。

ネイティブキャンプのWebサイトを見る

 

3.英語コーチング

費用に余裕があり、とにかくすぐに英語力を上げたい人には英語コーチングがおすすめです。

だいたいが、2~3か月で集中して学習するので、高い効果が見込めます。

専用のコーチが付いて、日々の学習内容のサポート、フィードバックをくれるので、一人ではなかなか学習が続かないという方でも継続した学習が可能になります。

また、最初に英語力診断を行ってくれるので、中々自分ではわかりにくい現在の英語力と課題について知ることができ、

それをふまえて目標を達成するために何をしたらいいかアドバイスをくれるので、非常に効率が良い学習ができます。

費用は決して安くはないのですが、もし今後のキャリアのために必要な英語力を身に付けるためであれば決して高すぎることはないと思います。

 

ビジネスレベルの英語力と日常会話レベルの英語力は難易度の違いだけじゃない

以上、ビジネスレベルの英語力と日常会話レベルの英語力の違いについて紹介しました。

一般的にはビジネスレベルの英語力の方がレベルが上と考えられていますが、難易度の違いというよりは、むしろビジネスの場での表現や専門用語を知っているかどうか、の違いの方が大きいように感じます。

なので、日常会話レベルをビジネスレベルにしたい場合は、ただ英語力を上げようとするだけではなく、ビジネスに特化した勉強をすることが必要になります。

ビジネスレベルの英語力、と胸を張って言えるようになれば、キャリアの選択肢も広がります。

ぜひ、今の英語力をビジネスレベルまでアップさせて、一段上のキャリアにステップアップしましょう。