通訳になってもっと活躍できるように成長したいと思っていませんか？自身のスキルアップにつながる経験の積み方がわからずに悩んでしまうことはよくあります。この記事では通訳にとって重要な経験の積み方を幅広く紹介します。今の仕事状況と経験に応じて、大きなスキルアップになる方法を選んで取り組んでいきましょう。
通訳の仕事を通じた経験の積み方
通訳の経験の積み方として最もシンプルなのは仕事を通して機会を得ることです。ただ、実際には通訳者として専門的に毎日ずっと通訳業務に従事できる現場はほとんどありません。どのようにして経験を積む機会を作るかを考えて積極的に取り組むのが重要です。
社内通訳として経験を積む
社内通訳は経験の積み方として優れています。グローバル化が進んで海外の人材を採用する企業が増えていますが、現場で語学レベルでの障壁があってコミュニケーションに問題が発生しているケースがあります。社内通訳を必要としている企業に就職して、日常的に通訳として仕事をすると短期間で多くの経験を積むことができます。特に取締役クラスで海外の人材を採用した企業では社内外でのコミュニケーションに専属の通訳が必要になるでしょう。このようなポジションを手に入れれば多様なシチュエーションでの通訳経験を積めます。企業側としてもフリーランスの通訳者を利用するより、あらかじめ社内に通訳が出来る人材がいれば大きくコストを削減できるため、社内通訳の需要は今後とも重宝されるでしょう。
アルバイトで本業以外の経験を積む
正社員として同じ現場で通訳をしていても多様な経験を積めるわけではありません。幅広く働ける通訳になりたいならアルバイトで本業以外の現場に出るのも良い方法です。国際イベントの実施に合わせて通訳のアルバイトが募集されることがよくあります。土日のイベント開催のことも多いので本業との両立も可能です。また一般的なアルバイトと比べて時給が高いこともメリットでしょう。
様々な企業が集まって商品を紹介する展示会ですが、最近は海外からのお客様が本当に多くなっています。 企業にとっても、セールスの一大チャンスの場ですが、どんなに良い商品があっても英語で商品の紹介や商談ができないと、せっかくのチャンスを逃し[…]
派遣でさまざまな現場を経験する
派遣社員として通訳の仕事をするのは多様性を重視した経験の積み方として魅力があります。通訳としての実務経験がないと派遣で働くのは難しいですが、ある程度の経験を積んで柔軟な対応力を身につけた後は魅力的な働き方の一つです。派遣では単発でイベントスタッフとして通訳をしたり、グローバル化に伴って海外人材を採用した企業から一定期間のサポートを求められたりするなど、さまざまな現場を経験できます。いろいろな現場で自分の可能性を切り開きたいと考えている人にも適している経験の積み方です。
フリーランスで専門の通訳業務を請け負う
通訳者はフリーランスで働いていることもよくあります。専門の通訳業務を請け負えるくらいの実力が付いたら、独立するとさらに専門性を深められるでしょう。学会やシンポジウムでの専門知識が求められる現場での通訳や、センシティブな対応が求められる医療通訳などを専門にすると仕事の案件も頻繁に獲得できます。専門性の高い通訳経験の積み方としてフリーランスはうってつけです。最初の案件を手に入れるために経験と実力が求められるので、正社員やアルバイトなどを通して専門業務を請け負える実績を作ってから独立するのがおすすめです。
スキルアップになる経験の積み方
通訳のスキルアップを考えると、必ずしも仕事ばかりが理想的な経験の積み方とは言えません。通訳として優秀になるには、グローバルコミュニケーションの機会を持つことも、日本語力が求められる場で英会話をすることも重要だからです。ここでは通訳にとってスキルアップになる経験の積み方を紹介します。
海外の人がいる社会人サークルで活動する
社会人サークルは通訳のスキルアップの役に立ちます。海外の人も参加しているサークルに参加すると、グローバルコミュニケーションを通して多文化理解をするチャンスになるからです。通訳では日本語で説明する力も求められるので、日本人も参加しているサークルで活動すると総合力を高められるでしょう。英会話サークルが英語によるコミュニケーションという意味では魅力的な候補です。しかし、スポーツサークルなどでも海外の人が参加していることがあります。環境によってどのようなコミュニケーションができるかは異なるので、さまざまなサークルに顔を出してみるのも良い方法です。自分の趣味との関係も考えて、楽しめるサークルでスキルアップを目指しましょう。サークルの探し方ですが以下のような方法があります。
・地域のローカルサイト
・サークルメンバー募集サイト
・各種SNS
地域のローカルサイト
地域ごとに必ず1つはローカルサイトがあるはずです。これらのローカルサイトでは地域の魅力などの発信の他、その地で活動している団体などのさまざまな情報が載っているでしょう。その中には社会人サークルの募集をしていることもあるでしょう。
サークルメンバー募集サイト
サークルのメンバーを募集するサイトがいくつかあります。
サークル検索(https://www.circle-book.com/users)、つなげーと(https://tunagate.com/)
など、社会人サークルに限りませんが、多種多様なサークルがメンバーを募集しているのできっと探しているサークルが見つかるでしょう。
各種SNS
FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSではたくさんの社会人サークルのアカウントが見つかると思います。SNS上で活発に活動しているのかどうかの判断も付きやすいです。このようにSNSを活用して社会人サークルを見つけるのもおすすめです。
国際文化交流のイベントに参加する
国際文化交流のイベントに参加すると通訳としての文化の理解力やコミュニケーション力を身につけて成長する機会になります。市区町村やNPO法人、公益財団法人などが不定期に国際交流を目的としたイベントを実施しているので探してみましょう。日本文化を外国人に経験してもらう、外国人講師によって異文化を紹介してもらうといったさまざまな体験イベントがあります。ボランティアスタッフとして参加することもできるので、通訳としての本領を発揮して活躍するチャンスにするとやりがいも大きくなるでしょう。イベントの内容や参加者によってスキルアップできる内容にも違いがあります。グローバルな視点で多様なイベントに参加して経験を積むのがおすすめです。
通訳ボランティアに積極的に取り組む
通訳ボランティアとして登録すると多様な背景を持っている外国人住民と接する機会を手に入れられます。地域生活に馴染めない、行政について理解できない、医療を受けるのに苦労しているといった悩みを抱えている外国人の通訳をするのが一般的です。通訳ボランティアの活動は文化を理解してニュアンスが伝わるように通訳する経験を積むのにうってつけです。通訳ボランティアを募集している団体は多いので、積極的に登録して機会を得るのがおすすめです。また自治体ごとに通訳ボランティアを募集していることもありますので、自治体の情報を日ごろからチェックしておくのもよいでしょう。
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まとめ
通訳は実務を通して身につく能力が多いので、仕事で経験を積もうと考える人が多いでしょう。社内通訳として経験量を増やす他にも、アルバイトをして社外で研鑽を積むこともできます。派遣やフリーランスも候補にできるので、今後のキャリアプランを考えて働き方を考えましょう。スキルアップを目指すには社会人サークルや通訳ボランティアに参加するのも重要な経験の積み方です。通訳として活躍できる機会を自分で切り開いていきましょう。
