今回は、英検1級の二次試験の合格率を少しでも上げるために、直前にできる対策をまとめました。
英検1級の二次試験は、留学経験などがなく、ひたすら英語の「勉強」ばかりをしてきた私のようなタイプの人間には最も大きな難関の一つです。
筆記試験は比較的簡単にクリアできるけれど、会話には自信が無い・・と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
確かに、英検1級の二次試験はレベルがかなり高いです。
今回は、英検1級初受験で、ギリギリ二次試験を合格した私が、二次試験の直前にやって効果があった勉強法&対策を紹介したいと思います。
この記事でわかること
・英検1級二次試験の流れ
・英検1級二次試験直前の勉強法
・英検1級二次試験当日にやって効果があったこと
英検1級二次試験の流れ
二次試験の流れはおおまかに以下の通りです。
①入室
②簡単な会話
③トピックの選択
④スピーチを考える
⑤2分間スピーチする
1つずつの流れを簡単に説明します。
①入室
待機室から、スタッフの方に順番に呼ばれて面接の部屋に行く形になります。
部屋のすぐ外に2つほど椅子が置いてあり、次の順番の受験者が、そこに座って待つ形になります。
中の受験者の声が少し聞こえてきますが、話している内容はわかりません。
ここで少し緊張度がアップします。
その後、スタッフから入室するように言われて、中に入ります。
②簡単な会話
部屋には2人面接官(ネイティブ+日本人)がおり、挨拶から会話がはじまります。
私のときは、どうやって会場まで来たのか、など簡単な日常会話をしました。
日本人の面接官は少し強面でしたが、ネイティブの面接官は温和な雰囲気で、少し緊張がほぐれました。
③トピックの選択
その後、試験の流れについて簡単に説明があり、目の前に置いてあるカードを読んで、トピックを選ぶように言われます。私は、「日本で経済的な格差は広がっていると思うか?」という上から2番目にあったトピックを選択しました。
④スピーチを考える
トピックを選ぶと1分間スピーチを考える時間を与えられるので、頭をフル回転させて内容を考えます。
⑤2分間スピーチする
2分間で考えたスピーチを発表します。時間が来ると、スピーチの途中でも止められるので、そこで終了となります。
英検1級二次試験直前の勉強法
二次試験対策は、一昼夜でできるようなものではありませんが、それでも直前の追い込みによって合格率が上がることは確かです。
ここでは、二次試験直前(一週間前~当日)に私がやって効果があった勉強法を紹介したいと思います。
①オンライン英会話で可能な限り沢山口慣らしをする
英語を勉強している人なら誰でも知っていると思いますが、喋れば喋るほど、発話はスムーズにできるようになります。もっている知識量・英語力は同じでも、話せば話すほど、英語を話すことに慣れればなれるほど、スムーズに話せるようになります。
一人でスピーチの練習をするのも良いですが、おすすめはオンライン英会話などで「人と話す」練習をすることです。会話をすることで瞬発力も鍛えられますし、何より「英語を話す」ことに慣れることができます。
また、先生にスピーチの内容や文法の添削をしてもらうのも良いかもしれません。英検の二次試験の内容は少し高度な内容になるので、できればネイティブの先生に聞いてもらうのがいいと思います。
私の場合はネイティブキャンプを受講していたので、それこそ当日家を出発するギリギリまでレッスンを受けていました。
②トピックを絞って勉強する。
英検1級二次試験のトピックは、文化・歴史・教育・科学・自然・環境・医療・テクノロジーなど多岐に渡ります。
最初は対策本などで、全てのトピックを練習していたのですが、途中で効率が悪いと気が付き、捨てトピックを作ることにしました。
私の場合は、科学やテクノロジー系のトピックはそもそも日本語でもあまり得意でなく、自分で意見を組み立てられるレベルに達するのは難しいと判断して、教育・歴史・社会問題などのどちらかといえば文系のトピックに絞って勉強することにしました。単語なども、それらのトピックに特化して覚えるようにしました。
③スピーチに使える定型文を覚える
二次試験のスピーチでは、スムーズに話せる流れを作ることも大切です。
まずはじめに何を言おうか迷ってしまうと、焦りでパニックになってしまいます。
なので、どんな内容のトピックでも「こういう順番で話す」という定型を決めて表現を覚えてしまうのがおすすめです。
私の場合は
「It is controvertial issue whether or not~ 」
「There have been a lot of discussions and debate about~」
などの表現から始めて
「But I think — is essential for following three reasons」
と続けて、理由を述べ、最後に
「For the reason I mentioned, I think — is important 」
みたいな感じで終わらせるようにしました。話の構成に迷うこともなく、2分の時間を少しでも埋めるのにも効果的だと思います。
英検1級二次試験当日にやって効果があったこと
①直前まで英会話で口慣らし
上記でも説明しましたが、少しでも英語を話すことに慣れた状態で試験に臨みたかったので、午後の試験で家を出発する直前まで、ネイティブキャンプを受講して英語を話すようにしていました。
日本にいると、日本語脳から英語脳への切り替えに時間がかかってしまうのですが、直前までネイティブの先生と話すようにしたことで、英語脳のまま試験に臨むことができました。
②待ち時間で最後の追い込み
二次試験の待ち時間は意外と長く、最後に追い込みの勉強をする時間が十分あります。
二次試験の待合室では、30人くらいの受験者が、到着した順に着席させられ、早く来た人から順番に試験を受けられるようになっています。
その中の真ん中ぐらいの待ち順だったので、30分以上は待ち時間があったと思います。
その間に、持ち込んだ参考書や、表現をまとめたノートをみて最後の追い込みをしました。何も持ってきていないような人もいましたが、結構暇そうだったので、何か持ち込むと良いと思います。
エナジードリンクを飲む
私はこれは、大学入試やTOEICなどの試験のときにはいつも実践して方法です。少しでもベストな状態で臨みたいので、1時間前くらいにエナジードリンク(私の場合はリポD)を飲んで、頭を冴えさせるようにしています。
(直前に飲むと、トイレに行きたくなる可能性があるので要注意です(笑))
英検1級二次試験は直前まであきらめない
いかがだったでしょうか?
直前に何かしても結果は変わらない、と思われるかたもいるかもしれませんが、
ギリギリで二次試験に合格した身としては、直前にやった対策のおかげで合格の壁をなんとか乗り越えられたのかもしれない、と思っています。
最後の最後まで、わるあがきと言われてもできることは全てやり切ることが大切だと思います。
今回の私の体験談が、英検1級の二次試験合格を目指して勉強している方の参考になれば幸いです。
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