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通訳になるならTOEICは何点必要⁉英語を活かして働ける仕事のスコア目安を紹介

通訳は英語を使った職業の中で、おそらく最高峰に位置するのではないでしょうか。

通訳になりたい、または興味があるけどTOEICの点数は何点ぐらいあれば通訳になれるのだろう?と気になりますよね。

そこでこの記事では、通訳になるのに必要なTOEICの点数、そしてTOEICの点数別にできる仕事を紹介していきたいと思います。

通訳になるにはTOEICは何点必要?

結論から言うと、TOEICの点数で○○点取れば通訳になれる、というような目安はありません。

通訳の仕事というのは一つの言語を、瞬時に別の言語に変換するという作業であり、

TOEICなどで測ることのできる英語力とは全く別の能力が必要になるからです。

たとえ990点を取れても、通訳の技術がなければ通訳にはなれません。

ただ、TOEICで900点以上を取ることで、通訳を学ぶためのスタートラインには立つことができます。

多くの通訳学校では、TOEIC900点以上か英検1級が入学する目安となります。

ですが、たとえこれらの資格があっても、通訳コースの本科には入れず、一つ下の準備科や英語力強化のコースからスタートする場合も多いです。

なので、TOEIC900点以上を取れれば、通訳になるためのスタートラインに立てるというのが正しいと思います。

では、TOEICの点数がいくらあればどんな職業の選択肢があるのか、スコアごとに見ていきたいと思います。

 

TOEICスコア600点台で就ける職業

・英文事務

TOEIC600点台で就ける仕事で最も求人数が多いのが英文事務だと思います。

営業事務やその他の分野の事務を、一部英語を使って行います。

仕事の内容の一例として、以下のようなものがあります。

・会議資料や技術資料の翻訳
・海外とのメールやり取り
・その他、各種資料作成など

会社によって、業務内容はかなり異なってきますが、中には簡単な翻訳などを任せてくれるところもありますので、経験を積む良いきっかけになるかもしれません。

・貿易事務

貿易事務は、商品や部品の輸出入などの実務を行う仕事です。

海外を行き来する貨物船や貨物機を予約して、国内からの輸送~海外発送またはその逆を全て手配します。

処理する書類が英語で書かれている場合が多いので、それを正しく理解できる英語力が必要になります。

ただ、内容は大体定型化されているので、そこまで高度な読解力などは必要になりません。

TOEIC600点台から十分始められる仕事です。

仕事の内容の一例として、以下のようなものがあります。

・海上輸入貨物の申告
・コレポン対応(メール/英語あり)
・請求データのまとめ
・ファイリング など

・英会話スクール事務・運営

英会話スクールの講師はまだ難しいかもしれませんが、運営スタッフや事務であればTOEIC600点台の方におすすめの仕事です。

外国人講師と協力しながら、クラスの運営や事務を行います。

主に外国人講師とのやりとりで英語を使う機会が多いため、働きながら英語力を伸ばしたい方にはぴったりかもしれません。

仕事の内容の一例として、以下のようなものがあります。

・生徒の面談や対応
・接客や受付
・講師スケジュールの管理
・イベント企画や準備

・旅行業務

旅行会社でもTOEIC600点台の求人を多くみかけます。

特に今はインバウンドが盛況で、旅行会社の需要も高くなっているので、やりがいのある業種といえます。

主に旅行会社のオフィスや窓口で英語を使って仕事をすることになります。

旅行が好きな人にとっては、興味のある分野で英語を使って働ける最高の組み合わせかもしれません。

仕事の内容の一例として、以下のようなものがあります。

・現地旅行会社とのメール英文での予約対応
・自社システムでの行程、見積作成(英文)
・ホテル、レストランなどとのメール、電話でのやりとり

 

TOEICスコア700点台で就ける職業

・秘書業務

企業の役員の出張手配やスケジュール調整など様々なサポートを行う仕事です。

役員が外国人である場合はより高い英語力が求められますが、日本人である場合はメールの翻訳ややりとりができるレベルで十分です。

後に通訳を目指している方は、役員秘書の経験を持っていると、将来外国人役員付き通訳などのポジションを目指しやすくなるかもしれません。

仕事の内容の一例として、以下のようなものがあります。

・スケジュール調整

・出張手配(国内外)

・イベント企画運営サポート

・ドキュメントの作成

・海外営業

海外営業の仕事内容は、国境を越えて商品やサービスを販売することです。

企業によっても異なりますが、TOEIC700点から応募できる海外営業の求人も多い印象です。

企業の駐在員も、最低700点は必要な印象です。

海外営業は、異なる文化やビジネス環境に対応するために、柔軟性とコミュニケーション能力も重要です。

仕事の内容の一例として、以下のようなものがあります。

・市場調査と分析

・顧客開拓

・契約交渉

・バイリンガルITサポート

バイリンガルITサポートは、顧客からのIT関係の問い合わせやトラブルに対して、電話やチャット、メールなどの方法でサポートを提供します。

世界各国からの問い合わせに対応するため、英語力が必要となってきます。

また、エンジニアが外国人である場合には、彼らと日本人スタッフの橋渡しの役割が求められる場合もあります。

仕事の内容の一例として、以下のようなものがあります。

・問い合わせ対応

・技術サポート

・翻訳・通訳

・ユーザートレーニング

・ホテルフロントスタッフ

ホテルのフロントで宿泊客の対応をする仕事です。

インバウンドが増えている今、ほとんど全てのホテルで外国人の宿泊者の対応が必要となっています。

チェックイン、チェックアウトだけでなく、観光について色々な案内をする場面もあるでしょう。

TOEIC700点の英語力を活かせる仕事といえます。

仕事の内容の一例として、以下のようなものがあります。

・チェックイン・チェックアウト対応

・予約管理

・情報提供

・支払処理

・観光案内所スタッフ

こちらも現在のインバウンド効果で需要が高まっている職種です。

どの観光地にもある案内所で、観光客におすすめの場所を案内したり、宿泊先を紹介したりする仕事です。

直接人と関わる仕事になるので、英語のスピーキング能力が必須となります。

働きながらスピーキング力も伸ばしたい人にとってはピッタリの仕事かもしれません。

仕事の内容の一例として、以下のようなものがあります。

・観光情報提供

・旅程のアドバイス

・地図やパンフレットの提供

・交通案内

・宿泊施設の紹介

TOEIC800点で就ける職業

・翻訳

TOEIC800点以上になると、翻訳の仕事の求人も増えてきます。

翻訳はスピーキング力が全く必要ないため、海外経験のない人でも目指しやすい職業科と思います。

トライアルを受けて初めからフリーランスで働く人もいますが、翻訳は専門知識がかなり重要になるので、まずは企業の専任として翻訳を始めてスキルと専門分野を磨くのが王道かと思います。

もしくは、自分の今までの翻訳以外のキャリアと専門分野を活かしてフリーランスとして活躍するという方法もあると思います。

・留学エージェント

留学したい人のサポートをするのが留学エージェントの仕事です。

海外の大学や語学学校とのやり取りが頻繁にあるため、語学力が必要となります。

自身が留学の経験がある場合は、それをもとにアドバイスをしたりなどと、やりがいのある仕事と言えます。

仕事の内容の一例として、以下のようなものがあります。

・留学相談

・留学手続きの支援

・説明会の開催

・留学生のサポート

 

TOEIC900点で就ける職業

・通訳

冒頭でも紹介したとおり、TOEIC900点であればだれでも通訳になれるとは限りません。

ですが、スタートラインには立つことができます。

通訳は2言語間のコミュニケーションの橋渡しをする仕事で、言語能力だけではなく、高いコミュニケーション能力も必要となってきます。

帰国子女や海外経験がないと通訳になれないといったイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、それは間違いです。

いわゆる純ジャパ(国内でしか英語を勉強したことが無い人)でも通訳にはなれます。

ただし、TOEICなどの試験での勉強以外に、純ジャパが最も苦手としているスピーキング、リスニング力を特に伸ばす必要があるでしょう。

・英語塾・英会話講師

TOEIC900点という高い英語力があれば、学生向けの英検教室や英会話スクールでの講師を目指すこともできるでしょう。

TOEICや英検などの講師であれば、スピーキング力がそこまで高くなくても十分に教えることができます。

また、テストが苦手でも、スピーキングに自信があれば英会話講師になることもできるでしょう。

自分が一生懸命勉強してきた英語学習のノウハウを使って、他の人の英語学習のサポートをするのはやりがいのある仕事です。

また、教える立場になると自分の知識も深めることができるので、働きながら英語力をアップさせたい人にはぴったりの仕事かもしれません。

 

通訳になるための英語力を身に付けるには

TOEICの点数別にできる職業を紹介してきました。

将来通訳を目指しているが、まだ英語力が足りない、ということであれば、上記で紹介した職業から順番にステップアップしていくのがいいかもしれません。

また、通訳になるためにはTOEICの勉強だけでは身に付かないスピーキング・リスニング力がなによりも必要になってくるため、普段の業務でも英語を実際に話したり聞いたりする職種の方がいいかもしれません。

もしそのような機会が無い仕事の場合でも、ネイティブキャンプなどのオンライン英会話などを利用して、常にスピーキング・リスニングのブラッシュアップをすると良いと思います。

TOEIC900点を取ってもまだ通訳にもなれないなんて、と途方に暮れることはありません。

TOEICで習得した基礎の英語力をベースに、通訳になるための勉強に注力すれば夢を叶えることも難しくないでしょう。

ぜひ英語力を活かしてキャリアアップを目指してください。