英語は現代社会においてますます重要なスキルとなっています。
多くの企業が海外に支店や取引先を持ち、まったく海外と関わりのないビジネスや会社を探すほうが難しくなっているくらいです。
そんな中、もちろん海外とのビジネスの共通言語は英語であり、英語が話せる人材の需要は年々増加しています。
そんな中でも、英語に苦手意識のある人は
「学生時代から英語は苦手・・・」
「いまさら勉強してもできるようになる気がしない・・・」
「翻訳・通訳アプリがあるから自分が話せなくてもいいかな・・・」
など、英語学習に対して後ろ向きな気持ちになってしまっているかもしれません。
ですが、英語学習は社会人になってから始めたのでも全く遅くありません。
社会人になってから始めて、英語が得意になった人はたくさんいます。
この記事では、「英語が苦手!」「全然できない!」と悩んでいる方におすすめの勉強方法と、勉強のコツをお伝えしたいと思います。
英語を習得することによる5つのメリット
英語の勉強に興味があっても、実際に行動に移すにはモチベーションが必要ですよね。
まずは英語を勉強することによって、どんなメリットがあるのか、実際に私が英語を習得して感じたメリットを5つ紹介したいと思います。
1. ほぼ世界中の人とコミュニケーションが取れるようになる
当たり前のことですが、英語を話せるようになることで、他の英語話者の人とコミュニケーションができるようになります。
英語話者人口は15億人と言われており、英語が話せるようになるだけで、これだけの人とコミュニケーションが取れるようになります。
実際に自分の言葉を使って海外の人とコミュニケーションできるというのは、本当に素晴らしい体験です。
「翻訳アプリを使えばいいじゃん」と思われるかもしれませんが、共通言語を使って直接やり取りをするのとでは、相手のこちらに対する印象や感情も全く変わってきます。
仕事の場面ではもちろん、旅行などプライベートの場面でも、英語が話せるようになるだけでまったく世界が変わってきます。
2. より多くの情報にアクセスできるようになる
英語を習得することで、触れられる情報の数が圧倒的に多くなります。
日本語に翻訳されている本やニュース記事なども最近は多いですが、それでもまだまだ、英語だけで書かれている情報は山ほどあります。
海外のニュースの詳細や、それに対する人々の意見コメントなども、英語を習得することで読むことができるようになり、考え方・視野を広げるのに役立ちます。
また自分の興味のある分野について、まだ日本語では公開されていない最新の情報を手にいれることもできます。
英語を習得すれば、自分に必要な情報を大量に手に入れることができるようになります。
3. キャリアアップにつながる
現在では多くの企業がグローバル化しており、英語を話せる社員はますます重宝されています。
中には昇進の条件に「TOEIC〇〇点以上」などを設けている企業もあり、キャリアアップのために英語の能力はかかせない条件になりつつあります。
また、転職の際も、その職種の専門知識プラス英語能力が求められることが多くなっている気します。
国際的なキャリアの機会が広がることで、キャリアアップの可能性も高まります。
4. 年収アップにつながる
キャリアアップと同時に、年収ももちろん上がります。
中には、TOEIC○○点取得で、追加手当がもらえるといったような企業もあると聞きます。
また、英語能力を活かして海外駐在すれば、その期間は日本にいるときに比べて飛躍的に年収がアップします。
そう考えると、英語の習得はかなりコスパのよい自己投資と考えられます。
5. 日本以外の場所で働く選択肢が増える
記録的な円安になっている今、多くの若者が仕事を求めて海外に出ていっています。
まったく同じ仕事をしても、海外では1.5~2倍ほどの給料がもらえるそうなので、魅力的ですよね。
今後も日本の賃金は、他の先進国に比べて安くなっていくばかりかもしれません。
そんな時、英語ができれば、「日本以外の場所で働く」という選択を持つことができます。
もちろんそんなに簡単に移住はできないかもしれませんが、選択肢は多ければ多いほどよく、英語ができればそのアドバンテージは大きいです。
英語ができない社会人向けのおすすめ勉強方法5選
今英語が全くできないという状況でも、焦る必要はありません。語学の勉強はいつからでも始めることができます。
以下に、初心者向けの勉強方法を紹介します。
1.基礎を勉強しなおす
・中学レベルの文法をやりなおす
基礎の文法は、英語の習得において最も重要なポイントです。
英語の上級者の人ですら、今でも文法書の復習をすると言っているくらいです。
簡単な英語のうちはフレーズを丸暗記で会話ができてしまいますが、だんだん上達していくにつれ、文法が頭に入っていないと文章が作れなくなってしまいます。
本屋に行けば、「中学文法やりなおし」といった本がたくさんあるので、いくつか見てみて、わかりやすそうなものを選ぶといいと思います。
文法のやりなおしは正直めんどくさいと感じると思いますが、省略せずにやりましょう。
・基本的な単語2000語を覚える
語彙も併せて覚えていきましょう。
日常会話に必要な語彙数は1500~2000語と言われています。
それを完全に覚えてしまえば、専門的な内容でなければほとんどのことが英語で伝えられるようになります。
一日10個で半年、20個覚えれば3か月で覚えられる計算になります。
基礎単語の単語帳なども豊富にあるので、まずは2000語を目標に暗記してしまいましょう。
2.リスニングの練習
・音声教材を使ってリスニング
オーディオブックやポッドキャスト、英語の音声教材を聞くことで、リスニング力を養います。
まずはスクリプトや字幕があるものを選ぶのが良いと思います。
今はネットフリックスなどのストリーミングサービスでも大体英語字幕が付いているので、そういったものでも良いと思います。
ただし、ドラマや映画によってリスニングの難易度が全然違うので、あまり難しすぎるものやスラングが多すぎるものは選ばない方が良いです。
私のおすすめは、王道ですが「フレンズ」です。会話の内容が難解でなく、発音も比較的聞き取りやすいです。
・まねをして言ってみる
「自分が発音できない音は聞き取ることができない」と言われています。
正確にリスニングするためには、自分でその音を再生できるようになることが重要です。
聞いた英語を模倣して自分でも発声してみましょう。反復練習が重要です。
3.リーディングの練習
・簡単な読み物から始める
初心者向けの英語教材や絵本など、理解しやすい読み物から始めます。文章の意味を理解する練習をしましょう。
もし慣れてきたら、 ジャパンタイムズアルファなどの日本人向けに作られた易しい英字新聞を読んでみるのもいいと思います。
下記の記事でも紹介していますが、私は約2年ほど購読していましたが、かなりリーディング能力の向上に役立ったと思います。
英語を本格的に学習されている方なら、一度は英字新聞の購読に挑戦したことがある人は多いと思います。 ですが、かなりの分量と難易度のある英字新聞を毎日読み切れず、数日~数週間で挫折したことがある人も多いのではないでしょうか。 […]
・英語で日記を書いてみる
毎日の出来事や感想を英語で書き表しましょう。
実際に英会話をすることになったら、自分の考えや身の回りのことを説明する機会が多くあります。
語彙の勉強にもなりますし、まったく自分と関係のない内容の英作文をするよりも、自分に関わることを英語で書くほうがよっぽど楽しいです。
また自分の考えを英語で表現することで、表現力が向上します。
X(旧Twitter)やYoutubeにコメントを英語で書いてみるのもいいかもしれませんね。
英語で書けば、日本だけではなく世界中の人に見てもらえるので、モチベーションもあがります。
4.スピーキングの練習をする
日本人がもっとも苦手とするのがこのスピーキングです。
たとえTOEICで900点以上のスコアを取る人でも、このスピーキングが全然できない人も実は多いです。
理由はただ一つ、圧倒的なアウトプットの経験不足です。
英語を話す機会がほとんどない日本にいると、これは正直仕方がないです。
だからこそ、自分でアウトプットの機会を作る必要があります。
英会話学校に行くとか、外国人の友達を作るとか色々方法はあるのですが、
一番のおすすめはオンライン英会話です。
とにかく価格が安いことと、こなせる英会話の量がが英会話学校などとくらべて段違いなので、コスパが本当にいいです。
私のおすすめはネイティブキャンプで、私自身ももう5年ほど続けています。
レアジョブやエイゴックスなど色々オンライン英会話を試してきましたが、以下の理由でネイティブキャンプに落ち着きました。
➀授業受け放題でとにかく安い
②予約不要でいつでもレッスン可能
③教材が豊富
④ネイティブ講師受け放題のオプションがある
私にとっては特に②が嬉しいポイントでした。
予約制だと、それに合わせて他の予定を調整しなくてはならず、仕事などで間に合わなかったときも授業が消化され、悔しい気持ちになってしまうことがありました。
その点ネイティブキャンプはいつでも始められるので、いつでもスキマ時間に始められるのが良かったです。
予約なしでも、「先生がいない・・」といったことはなく、常に数十人の先生が待機しており、好きな先生を選んで始めることができました。
また連続で受け放題なので、休みの日などに文字通り「英語漬け」の生活を送ることもできます。
昔であれば、海外に行くことでしか英語を浴びる経験はできなかったので、オンライン英会話で日本にいながら同じことができるこの時代に感謝ですね。
ネイティブキャンプは7日間も無料で受け放題の授業を試せるので、トライしてみてください。
英語習得のコツ4選
英語を習得するためには、以下のようなコツがあります。
1. 毎日少しずつでも良いので、時間を確保する
忙しい社会人でも、毎日少しの時間を英語学習に割くことが重要です。
勉強する時間なんて全然ない、と感じるかもしれませんが、通勤中の電車の中やお昼ご飯の時間など、スキマ時間は意外とあると思います。
最初はわずかな自由時間に勉強をするのに抵抗があるかもしれませんが、一度習慣になってしまえば、なんてことはなくできるようになります。
英語の勉強はスポーツや筋トレに例えられるように、毎日少しでもやることが大切です。
通勤時間や空いた時間を活用して、コツコツ勉強を進めていきましょう。
2. 聞く・話す・読む・書くをバランスよく練習する
英語の習得には、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングのバランスが重要です。
特に日本人にありがちなのは、リスニング、リーディング、ライティングができてもスピーキングができないというケースです。
ある程度文法や単語の習得がすんだら、早い段階でスピーキングの練習も取り入れるようにして、4技能バランスよく伸ばせるようにしましょう。
3.学習計画を立て、振り返りをする
目標がないと、なかなか学習を続けることができません。
まずは大きな目標を立てて、それを達成するための小さな目標を1~2か月単位で立てます。
その目標をクリアするための勉強計画を作り、毎日それをクリアしていくようにしましょう。
たとえば大きな目標を「半年後にTOEICで600点取得」とした場合、
「単語帳を2か月で2周する」
「TOEICの模擬テストを毎週1回受ける」
「オンライン英会話を毎日寝る前に1回受ける」などの小さな目標を立てます。
そしてこれらの勉強内容をルーティーン化させることができれば、大きな目標もかなり達成しやすくなると思います。
そして定期的に計画の振り返りを行い、無理がない内容かチェックし、必要であれば修正するようにしましょう。
あまり負荷の高すぎる内容にしてしまうと、挫折しやすくなってしまうからです。
4. 楽しむことを忘れない
さいごに、英語学習は楽しいものであるべきです。
興味を持ったトピックや趣味に関連したコンテンツを活用し、楽しみながら学習しましょう。
オンライン英会話などで、自分の言いたいことが言えたときや、海外ドラマで単語が聞き取れたときなど、
英語学習のやりがいを感じる瞬間があるはずです。
そういった瞬間をモチベーションにしながら、英語学習を続けていくのが良いと思います。
英語が苦手な社会人でも、今回紹介した方法を実践することで、徐々にスキルを向上させることができます。
自分のペースで取り組み、継続することが鍵です。挫折せずに、コツコツと取り組んでいきましょう。