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通訳ボランティアを募集している団体と活動内容を紹介!

通訳ボランティアに参加してみたいと思っていませんか。通訳ボランティアは社会貢献になるだけでなく、通訳のスキルを磨くにも国際コミュニケーションの機会を手に入れるにも魅力的なチャンスです。この記事では通訳ボランティアを募集している団体を紹介します。

通年で通訳ボランティアを募集している団体

通訳ボランティアは通年で募集している団体と、臨時で募集している団体があります。随時募集されていて登録制になっているのが通訳ボランティアでは一般的です。まずは通年で募集している団体について運営主体を分類して紹介します。

都道府県・市区町村の自治体

都道府県や市区町村の自治体が通訳ボランティアを募集していることがよくあります。どの地方自治体でも募集しているわけではありませんが、外国人居住者が多い地域では募集が活発です。

都道府県や市区町村の公共施設、学校、保育園などでの通訳が主なボランティアの活動内容です。また、行政書類の翻訳や外国人居住者への説明を任されることもあります。地域支援と国際交流の事業の一環としておこなわれているのが特徴で、地域イベントの通訳スタッフとして参加できる場合もあります。

募集をしている自治体の例をいくつか挙げてみます。

奈良県

奈良県のホームページでは外国人支援センターで災害時通訳・翻訳ボランティアを募集しています。

https://www.pref.nara.jp/32413.htm

群馬県

群馬県のホームページではウクライナから避難された方のため日本語、ロシア語又はウクライナ語ができるボランティアを募集しています。

https://www.pref.gunma.jp/03/ci11_00398.html

東京都板橋区

東京都板橋区のホームページでもウクライナ語の通訳・翻訳ボランティアを募集しています。

https://www.city.itabashi.tokyo.jp/bunka/kouryu/torikumi/1038409/1038406.html

 

ここで紹介した自治体はほんの一部で、多数の自治体で通訳ボランティアを募集しています。気になる方は一度住んでいる地域のホームページをぜひご覧になってみてください。

 

一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR)

一般財団法人自治体国際化協会、通称クレア(CLAIR)は各地域での国際交流や外国人居住者の支援活動を活発に推進しています。自治体の国際交流活動の支援や自治体間交流の活性化などをする役割も果たしている団体です。クレアでは市民国際プラザを通して自治体とNGO・NPO法人の連携もサポートし、団体間の協力によって充実した支援体制を整えることも目指しています。

クレアでは自ら通訳ボランティアを募集していることはあまりありません。しかし、クレアが外国人住民支援事業で協力している各地の国際協力協会によるボランティアの募集をサポートしています。また、通訳ボランティアについてのガイドラインを作成して、各団体が通訳ボランティアを活用しやすい基盤を作り上げています。

 

各地域の国際交流協会

都道府県や市区町村などには国際交流協会や国際交流財団、国際交流センターといった名前の公益財団法人が多数あります。大半はクレアを通して連携をして事業を進めていて、通訳ボランティアを募集しています。このような公益財団法人では通訳に関連する多様なボランティアを募集しているので、活動内容を3つに分けて確認していきましょう。

 

公的機関での通訳ボランティア

各地域の国際交流協会では公的機関や学校、病院などによる依頼を受けて通訳ボランティアを派遣するサービスを提供しています。語学ボランティアとして登録することにより、外国人居住者の市政の理解や教育・医療サービスの利用などを促すサポート役として通訳をすることが可能です。

 

災害時通訳ボランティア

公益財団法人大阪府国際交流財団(OFIX)や公益財団法人新宿未来創造財団などでは災害時通訳ボランティアも募集しています。地震や洪水などの災害が発生して避難生活を余儀なくされたときに外国人のコミュニケーション支援をしているのが特徴です。

 

多文化共生ボランティア

公益財団法人の団体では多文化共生ボランティアを募集していることがよくあります。通訳や翻訳だけでなく、コミュニケーションや教育も含む幅広い文化交流をサポートすることを目指している取り組みです。通訳ボランティアから一歩踏み出してスキルアップしたい人に向いています。

 

国際協力・国際交流関係のNPO法人

NPO法人には国際協力や国際交流をテーマとして支援をする活動を進めている団体があります。通訳ボランティアを募集している団体として以下のような例があります。

 

・アジア人文文化交流促進協会(JII)

・多言語社会リソースかながわ(MICかながわ)

・八王子市国際協会

・多文化共生センター東京

 

NPO法人の活動は理念によって違いがあります。小中学校での教育や保育園での生活を支援したり、行政手続きのサポートをしたり、多文化共生ボランティアとしてイベントのスタッフとして活動したりするなど多種多様です。通訳ボランティアとして何をしたいかを考えてNPO法人を探すと、やりたい活動に参加できるでしょう。

 

臨時で通訳ボランティアを募集するケース

通訳ボランティアは臨時で募集しているケースもあります。大きく分けると2つのパターンがあるので、どのような通訳ボランティアが募集されているのかを確認しておきましょう。

 

国際交流イベントの開催に伴う募集

国際交流イベントが開催されるときに主催団体が臨時募集をしていることがよくあります。各地域の青年会議所が回り持ちして開催している国際アカデミーが典型例です。開催地の青年会議所では開催期間限定で大勢の通訳ボランティアを募集しています。セミナーやプログラムの中でディスカッションを支援するのが主な役割です。

JETプログラムの実施の際にもサポートする通訳ボランティアが募集されることがよくあります。JETプログラムはクレアが主催する外国青年招致事業です。参加者の衣食住やライフラインにかかわる手続きのサポートや、日本文化に接する機会の提供がボランティアの役割です。

 

紛争などによる難民への対応

紛争や戦争などが起きたときに難民への対応をするための通訳ボランティアも臨時募集されています。地方自治体やNPO法人などからの募集が活発で、日本に避難してきた人たちが生活できるように行政やライフライン関連の手続きを支援するのが目的です。国を出なければならず、精神的に厳しい状況になっている人たちを支援するのは大変ですが、やりがいのあるボランティア活動です。

 

通訳ボランティアの応募に必要なもの

通訳ボランティアに応募する際には、基本的に満18歳以上で日本語と外国語ができる方であれば可能なケースが多いですが、活動内容によっては一定数のスキルを求められることがあります。

 

たとえば次のようなものです。

 

・通訳案内士試験などの合格

・当該言語の教員免許の保持

・英語で実用英語技能検定試験2級又はTOEIC600点など

・中国語で漢語水平考試(HSK)4級又は中国語検定試験2級など

・韓国語で韓国語能力試験(TOPIK)3級又は「ハングル」能力検定試験3級など

 

また外国人の場合でも、通訳ボランティアに応募は可能ですが日本語能力試験N2など一定レベルの日本語が扱える人ではないと難しいでしょう。

 

まとめ

通訳ボランティアを募集している団体は地方自治体、各地の国際交流協会、国際協力関係のNPO法人が中心的です。外国人居住者の生活支援だけでなく、多文化共生を目指す活動もおこなわれているので非常にやりがいがあるでしょう。またイベントのサポートや難民への対応でも通訳は欠かせません。あらかじめ登録すれば必要時に依頼があるので、通訳ボランティアとして活動したい人は早速登録しましょう。