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前置詞を効果的に覚えるコツはコレ!

前置詞を正しく使うことは本当に難しいです。

英語の上級者であっても、前置詞を上手く使いこなすことはものすごくハードルが高いです。

前置詞を辞書で調べると、50個以上の用法が出てくるので、難しいと感じるのも当然のことです。

しかしながら、前置詞が違うだけで、文章の意味が変わってしまうこともあるので、決して無視できない存在です。

例えば次のような場合です。

My husband is in Tokyo Hospital
My husband is at Tokyo Hospital

この場合、前者は「夫が入院している」という意味になり、後者は「お見舞いなどで、ただ病院を訪問している」という意味になります。

このように、前置詞の選択によって、文章の意味がガラッと変わってしまうため、正しい前置詞を覚えて使うことは本当に重要なのです。

この記事では、そんな前置詞を正しく覚えて使うためのコツを紹介したいと思います。

前置詞を訳で覚えようとしない

単語を覚えるときに、それが動詞や名詞などであれば、通常その日本語訳をセットで覚えますよね。

同じように前置詞も「in=中に」のように日本語で覚えたくなると思うのですが、それをしてしまうと、色々な働きを持つinという前置詞に対するイメージが限定されてしまい、必要なところで使えなくなってしまいます。

なので、前置詞を使った定型フレーズを、そのまま覚えてしまうのが効果的です。

~send something to someone

~ afraid of (+ noun/-ing)

~depends on (+ noun/-ing)

~in the morning/afternoon/evening

~at noon/night/midnight

~ suffer from (+ noun/-ing)

~ keen on (+ noun/-ing)

このように前置詞をフレーズとして覚えるために、例えばカランメソッドなどが有効だと言われています。

カランメソッドは、同じフレーズを何度も繰り返すことで定着させるので、前置詞を覚えるのにも効果的です。

前置詞の持つイメージで覚える

これは一番メジャーな方法だと思います。

前置詞を直訳して覚えるのではなく、前置詞が持つイメージ、働きを理解することで、用法をマスターするというものです。

たとえばatであれば、「ある特定の一点」を表すイメージがあるので、

at 5:00(5時に)→「5時」という一点の時間を表す

at 10 page(10ページに)→「10ページ」という特定のページを表す

at school (学校で)→「学校」という地図上での一点を表す

のように使われます。

こういった前置詞が持つイメージについては、沢山のサイトでわかりやすいイメージ画像とともに紹介されていますので、「前置詞 イメージ」と検索をしてみてください。

また、前置詞のイメージを解説した書籍も沢山販売されています。私のおすすめは↓です。シンプルな絵と解説で、例文も豊富にあってわかりやすいです。

 

とにかく沢山英語を読んで前置詞の用法に出会う

最初にも言ったように、前置詞には50以上の用法がある場合があります。その一つ一つを辞書とにらめっこしながら覚えるのは正直無理がありますし、全ての用法がよく使われる用法とは限らないので、やみくもに暗記するのはとても効率が悪いです。

そこで必要となってくるのが、「とにかく英語を沢山読んで、前置詞の用法に出会う」ようにすることです。

本でもネットニュースでも新聞でもなんでもかまわないので、自分の興味がある英語の文章をどんどん読んでください。そうすると、必ずいずれかの前置詞に出会うと思います。

自分が当たり前に知っている用法のものは無視してもらってOKですが、「ここでこの前置詞を使うのか!」という新しい発見があれば、それをメモしておくとよいです。

ちなみに私はこの練習を、購読しているJapan Times Alphaで行っています。たとえば、今日さっといくつかの記事を読んで、これだけの発見がありました。

He had to tear down the house he had built over decades

彼は何十年もかけて建てた家を取り壊さなければいけなかった。

→(for decades よりも overの方が何十年「にわたって」というニュアンスが伝わる!

 

He fell asleep on the street while going home on foot.

彼は歩いて家に帰る途中に道で寝てしまった。

→(「歩いて」はby foot ではなく on foot なのか!

こんな風に前置詞に注目して英文を読んでいると、今まで見逃していた新たな発見が色々みつかります。

また、どの前置詞が、どういう使われ方をすることが多いのか、という点もたくさん読むことでわかるようになってきます。

英語がある程度上達してくると、英文を読んでほとんど意味がわかるようになり、ディテールにどうしても気が付きにくくなるので、あえて注意して読むことが大切だと思います。

それと同時に、音読をするのも効果的です。

私はJapan Times Alphaをほとんど毎日声に出して音読しているのですが、英語のリズムを習得できるようになるので、前置詞もある程度感覚で使えるようになっていると感じます。

SNSで有名な通訳の方も、プロとして活躍している今も音読は本当に重要だから毎日欠かさない、とおっしゃっていました。

英語で会話するときに、いちいち前置詞の用法をゆっくり思い出しながら会話するわけにはいかないので、前置詞の使い方を「感覚で覚える」というのも非常に重要だと思います。

前置詞は簡単に見えてとてもやっかいで、上手く使えるようになるのには時間がかかると思います。

ただ、前置詞をマスターすることで、よりネイティブに近い正確な英語が話せるようになるので、ぜひマスターしたいですね。

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